3D

現実の立体や遠近を、平面絵画の中に再現する工夫は、
主に西洋絵画のリアリズム追求のノウハウとして蓄積されてきた。


日本画では省略された陰影やパースだって、
空気の層を通した色の違いを利用した大気(空気)遠近法など、
でも、どれも単眼の発想だった。


左右の目では違う画像を捉えていて、
その情報差から脳が判断しているとに気づいたあたりから、
一枚の絵の中に複数の画像をコラージュするキュビズムなどの試みが生まれたのだろう。


だから、立体感・遠近感を表現するのに、
家庭用ビデオカメラでさえも、
左右の目の情報差を利用するようになると、
絵画表現だって、さらに新たな表現を模索しないと、
いつでも、新鮮さを求める人間の目を引き止めるのは、一筋縄では行かない。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn100728-2/jn100728-2.html