「名乗るほどの者ではない」とは、正義の味方が人を助けて立ち去るときの決まり文句。
名も告げず、正義の味方は颯爽と去っていく。だったはず。
かつて、「正体不明」は、ヒーローの条件だった。


しかし、現代の人間は、「匿名」になった時、悪人の正体を現す。
そして、罵り、痛めつけ、勝ち誇り、ほくそ笑む。まるで、不死身の存在となったかのように。
透明人間になったと錯覚するのかもしれない。その時の自分が見えていないのは、自分だけなのにな。
http://www.j-cast.com/2006/12/05004153.html